昔はアップルコンピューター、今はアップル

一人のアマチュア無線家が開発した一台のコンピュータを彼はアップルコンピュータと名付けました。1975年のことでした。二人のうち一人はスティーブ・ウォズニアックであり、彼の開発したマイクロコンピュータで一儲けを提案したのがもう一人のスティーブであるスティーブ・ジョブズだったのです。ウォズニアックは無料で電話を掛ける違法装置を販売して二人は大儲けをしましたが、すぐに止め米国HP社に入社しながら家ではアップルコンピュータの開発に専念しました。こうしてアップルコンピュータが誕生したわけです。
ジョブズが果実食主義者だったのでアップルという名称にしたという噂も広がっていました。のちに彼らはビートルズで有名だった英国のアップルレコード会社から訴訟という形で現実化し裁判を起こされています。

アップルコンピュータが彼らのガレージハウスの中で完成したことを知る人は少ないが、当時は「こんな子供のオモチャに何が出来る、どうせゲーム機くらいの性能だろう」と評価は低かったのです。それもそのはずで真に彼らはゲームマニアであり、ウォズニアックにあっては大変な問題児でした。当時に開発されたアタリコンピュータに対抗するために二人は全力を注いだのです。
やがてゲームの世界でもアップルコンピュータに人気が出てゲーム好きな若者には憧れの機種となり当時発売されたミニットマンはゲームソフトのランキングで常に上位を維持していたのです。

そんなアップルコンピュータが事務用品として脚光を浴びることになるキッカケが起こります。大型コンピュータでは当たり前に普及していた「表計算アプリ」をこのアップルで走らせる米国のPersonal Softwareというメーカーが誕生し「VisiCalc」というアプリをアップルコンピュータ向けに発売したのです。これはパソコン用表計算の世界初のソフトでした。まだロータスやエクセルが無かった時代にとってはビジネスの世界では重宝され注目の的となりアップルコンピュータを利用したアプリがどんどん広がったのです。特に注目したのは作曲家でした。日本の冨田勲さんもアップルコンピュータの大ファンでありシンセサイザーを繋いで演奏をしたので日本では「シンセサイザー」という流行語まで生まれる勢いだったのです。有名なムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を冨田さんがシンセサイザー版で発売して大ヒットしていました。

そんなアップルコンピュータですが、のちにGUIを組み込んだアップルOSという画期的なシステムを搭載して「マッキントッシュ」という商品名で売り出したところ、当時MS-DOSの世界にいきなり旋風をまき散らし、みるみる間にアップルファンが増大したのです。ちなみにマッキントッシュとはカナダ産のリンゴの品種です。このマッキントッシュというコンピュータの元となったコンピュータがありますが、娘の名前をとり「LISA」という名称で発売しています。それほど全てが魅力的で機械イメージ(型番PC8801など)から人間イメージのコンピュータに近くなったのです。このアップルコンピュータという社名は英国のレコード会社であるアップルレコードに借用費を払って長く使用していましたが現在では裁判で解決したと思いますが。よく似たことがあります。アップルが発売した携帯電話アイホンですが、これは日本の電話機メーカーだったので使用権を払って価格に上乗せされているはずです。

今はアップルコンピュータ社も大きくなり様々なことに手を出しています。音楽配信や動画配信、健康管理など数えきれませんが、そんな訳で社名も最近はアップルに変更されています。

米国のナスダックに上場しているアップルの株式は2020年7月10日午前6時現在で382ドル73セントです。米国株はマネックス証券で1株単位で購入できます。また国内株式を100円から購入できるスマホ向けのアプリ「ferci」も最近人気が出てきました。100円が110円になれば立派な資産運用であり長期で保有すれば爆発することがあります。昔のことですが、アップルコンピュータも50ドルを割っていたことがありました。この時に18株を購入したことがあります。
現在は高価になり10株しか保有していませんが(笑)

(レポート)JR2MHVとみおかたくみ