コンピュータでよく使用される単位

もともとコンピュータで扱う信号の集まりをデータと呼びます。データの基本単位は0と1です。これはモールス信号のようなイメージです。
1のときは意味があり0のときは無信号です(正論理の場合)

(1)bit(ビット)はデータを構成する最小単位であり、1桁で表現します。
(2)nible(ニブル)CPU開発当時の素子は4ビットで働いていたのでまとめてニブルと呼ばれていました。(写真のように雑誌の題名に使われたこともある)
(3)byte(バイト)やがて8ビットで動く素子が登場して一気に早くて高機能になり、8ビットをひとまとめで動作するコンピュータが出てきました。これを当時は1ワードコンピュータあるいはバイトマシンと呼んでいました。全角文字は16ビット分、半角文字は8ビット分が必要です。したがって全角の文章などを表現するには半角の倍必要となります。以前、日本IBM社が全角で表現できるパソコンをDOS/V(ドスブイ)マシンとして発売し、英語圏のみならず、各国言語で動作することが可能になり、世界に広くパソコンが広がりました。パソコンという用語は当時の富士通が宣伝で使用した和製用語で世界では通じません。必ずパーソナルコンピューターと省略しないで言います。
(4)その後に、byteを1単位として16ビットとか32ビットで動作するコンピュータに進化します。現在のパソコンは128ビットのものも出現しています。恐ろしいことです。またこれからは並列処理といって何台ものパソコンを連携して大きな仕事を処理する技術が進んでいくでしょう。

●通信としてやり取りする場合の単位

(1)BPS(ボーレート)データ転送に用いる単位で数値が大きいと早く転送可能である。
毎秒ごとに送るデータを変調する回数です。シリアル通信(線が1本)で使用します。
(2)dot(ドット)もともと点を打つという意味から、ラインプリンターやページプリンターで使用し、縦のドット数と横のドット数をまとめて印刷されます。
(3)pixel(ピクセル)画像データを扱う単位
写真や絵などを画像と呼びます。画像データは縦と横の長さを掛け合わせた合計数で表します。
したがって、コンピュータで頻繁に使用されるVGAというディスプレーの単位は横640×縦480です。
逆に言えば、この数で構成されているディスプレーをVGA画面と呼ばれました。
また、携帯電話のカメラに300万画素とか表示されるのも、1回で撮影されるデータの容量です。ただし、携帯電話で付属するディスプレーは粗いので実際にメモリー内に記憶されるものとは大きく異なります。あれは撮った画像を一時的にチェックするという意味で付属されているディスプレーです。